一秒先の命など
どうなるか
誰にもわからない
明日の暮らしなど
どこに向かうか
想像通りにはいかない
だけど
せめて
今
目の前にいる
この年老いた人が
逝く人で
慌てふためき
心が逃げ惑う私が…
私が
見送る人でありたい
【20220825】
一秒先の命など
どうなるか
誰にもわからない
明日の暮らしなど
どこに向かうか
想像通りにはいかない
だけど
せめて
今
目の前にいる
この年老いた人が
逝く人で
慌てふためき
心が逃げ惑う私が…
私が
見送る人でありたい
【20220825】
久しぶりに見上げた夕空
カーブミラー越しに映る
夕焼け雲と三日月
明日もそこに写ればいいのに…
そうしたら
あなたの心に触れられる
そんなことできやしないし
それじゃ
あなたの明日が
消えて行く
気持ちを知りたいけれど
あなたの明日はあなたのもの
カーブミラーに
薄紫の今日が沈んでいく
あなたを思う
私の気持ちだけ写して
あなたの笑い顔を映して
暮れていく
【20220802】
嘘のかけらを不意に飲み込むと
傷つくこともあるけれど
かけらを優しさで集めると
壊れそうなこころの形が
浮かび上がる
それが嘘だとわかるより
ウソをついた心情に
痛みが走る
誰かを思う偽りや
誰かを安心させる秘密が
相手のことを
傷つけたくないという思いと
同時に
崩れそうになる
自分の弱さを
受け止めてくれる時がある
ウソの形をなぞってみると
伝えたい優しさが
そこにある
そして
自分の中に受け止めきれない
痛みのかけらが
そこにある
私は
そのウソを信じ
あなたのウソが
あなた自身を明日へ羽ばたかせる
羽根のカタチになることを
信じてる
【20200620】