言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

「点と線」

 

結果を求めすぎて

 

それもプラスの結果を求めすぎて

 

私たちは動けなくなったり

 

本来の姿を見失ったりする

 

そんな自分の状況さえも

 

わからなくなるほど

 

迷走している時間が長くなると

 

うまくいかないことは

 

伝染する様に大きくなって行く

 

 

点と点と点が

 

ずっとずっと先まで続いた時

 

いつか良い結果になれば

 

いいんじゃない?

 

今は

 

今日の この時間の 

 

この仕草に この言葉に

 

思いをかければ いい

 

だから

 

遠くを見ずに

 

足元を踏み固める感じ

 

それで

 

今日 この時に

 

大事な点を

 

残しておこう

 

 

 

【20221115】

 

「宙(そら)を渡る」

 

月とオリオン座と

見えない無数の星が

夜を渡る

 

希望と淡い展望と

得体のわからない不安が

私を前へと進める

 

明ける前の

濃い暗さから遠ざかりたくて

少しでも早くと気持ちがせいて

 

つんのめって

慌てた私の足が

ようやく歩幅を整える

 

宙をいく天体は

急ぎも遅れもせず

綺麗に半円を描いていくのに

 

私は何を急いでる?

私は何を乱れてる?

 

一定の流れが

私の外と例え一致しなくても

 

宙が時間をかけて

行くように

私も天体を渡ればよい

 

流れる

冬の空を行けば良い

 

 

 

【20221114】

 

「月の顔」

 

赤銅色の満月を

見上げた昨日が

遥か時間の彼方に感じ

 

今朝見た

ほてっとした黄みの満月が

同じものとは思えない

 

見えるものは

私の心が見ているもの

見えているのは

私の見方で映るもの

 

追いかければ

それは熱を帯びた月になり

迎え入れれば

それは静かな朝の月

 

今日出会う人々も

私の心の鏡

月の顔

 

 

【20221109】 20221108皆既月食.天王星

 

「涙の跡の色」

 

涙を流した人たちが

幾人も

通り過ぎて行きました

 

ひと時私の前に立ち止まり

言葉にならない感情の発露を

涙に含んで

静かに流して行った

 

今は

何もなかったかのように

私のそばを離れ

涙の跡までも霞の中に消えていく

 

それでいい

目の前が色鮮やかな景色が

色濃くなっていくごとに

涙の滲んだ下書きや

薄めの消しゴムのあとは

わからなくなるもの

 

それでいい

今朝の錦秋の景色の様に

あなたの笑顔の筆で描くならば

その色を含む

繊維の繊細さが

深い色を放つから

 

涙の跡の色彩は

静かに沈み

今のあなたの景色を

浮き立たせ

 

深みのある色が

息をし始める

 

 

 

【20221103】