言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「リトマス試験紙」

十五歳の気持ちが わからなくて ここに あなたをサラッと撫でれば あなたもきがつかないうちに 赤青パパッと判明できる 試験紙があれば もっと明確に 心を言い当てられるのに… 何度も首を傾げるあなたに 私が差し出せるのは 拙い言葉と 意味を持たないうなづ…

「ある日の私は」

ある日の私は 暮れた空を背負って その日の全てをドタドタと 玄関口に下ろし もうそこに 座り込んでしまいたくなる 乱雑に置かれた荷物と同じように 言葉もなく ひんやりとした畳に 倒れ込む ある日の私は 少し余裕があって 日暮れと共に落ち着きを取り戻す …

「ちくちく」

青い時にはちくちくあれ 朝取りの夏野菜 きゅうりも茄子も 枯れて萎れた 花の名残を 微妙にひっつけて 柔らかい産毛と一緒に ちくちくのとげが 新鮮さをアピール 我が家育ちの子どもらも 少しちくちくぐらいで 社会の食に働きなさい トゲトゲにならないよう…

「足跡」

走るひと 歩くひと まっすぐ行くひと 寄り道するひと 戻るひと オドオド行くひと サクサク行くひと そんな日と そんな人 色々あっていいよね どんなときにも 行った分だけ 足跡が残る 子どもたち自身が 見過ごしてしまいそうな どんな足跡も 見つけられる そ…

「当たり前に笑う」

春に桜が舞い散るように 夏に蝉の声が届くように 秋に実りの喜びがあるように 冬に空がひんやりと澄み渡るように 365日 当たり前のように 笑顔でいたい 【20181018】

「大人の役割」

若者の 成功体験は 自信につながる 失敗体験は 自分を支える 若者よ 自らを信じる前に 自らを分かろう そして大人たちよ どちらの体験も 目の前の若者の輝きであることに 心が騒ぐ喜びを 忘れてはいけない 【20230702】