言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

『情熱に座り直して』

「朝の空に、夜の空に、あなたの空に」

朝の空に 五線譜引いて 雲の音符を並べてみると 小鳥の声も リズムとり 足取り軽く あなたの背中を押すから 上を向いて 鼻歌まじりで 今日を始めよう 夜の空に 五線譜引いて 星の音符を並べてみたら ちかちか光りが 優しくて 今日のあなたの 肩を撫で ちょっ…

「さっきまでの私」

時計の針が12を追い越す さっきまでの今日が 昨日になって さっきまでの明日が 今日になり 日めくりが数字を新しくする けど 私はまったく新しくならないし さっきまでの私の続き さっきまでの私が ひとっ飛びにハードルを超えはしない 昨日の続きが今日に…

「星降る夕立」

ひどく降った 夕立の後に 遅れて届いた日の光が 飴色の空を広げる グラウンドの水たまりは空を映し 不思議な空間をつくる 覗き込んだら 私の曇り空も あんなに綺麗に 映してくれるかな 雨に打たれて 何もかも叩き落とされ ただ一つ残った ごめんねのつぶやき…

「詩人の生家-見える景色と見る景色」

たいした悩みは無い 躓くことも立ち上がることも 案外平気 ただこの道の先に 心震える景色があるか 見定めたくなる 詩人 永瀬清子の生家を訪れた ひんやりとした釜屋では 薪をくめ 水をくみ 木綿の擦れる 古き生活の音を想像する 心の温度が波長を合わせて静…

「土用干し」

白白と明けるころ 目が覚めて 縁側の朝戸風に 梅を干す 夫と挨拶し合い また微睡む 日差しが入り 起き上がり 昨夜の残り物で 一食目を済ませ のろのろと洗濯を外に出す 日盛り ごろごろとまた夢に浸り よく寝るなと 目線の高さが同じあなた 風に吹かれて 光…

「植え替え」

土が変わり 場所が変わり 根を張る広さと 光の具合が違えば まだまだ 咲けるのかもしれない 咲かせたい 咲きたい 自分の足元から 力を吸い上げ 咲け 【20210708】

「女優になる」

歳を重ねて 女優になる 空覚えの穏やかな言葉を 一つ一つ並べ 慈しみの視線を はるか遠くに向ける バラードを歌うように大きくゆっくりと 優雅な仕草でふるまう 素の私では叶わないけれど 何もかも台本通りに 他人にも自分にも吐き捨てた とがった言葉は 忘…

「大地と空と私」

目の前の景色は 一瞬で 私の夏になった 圧倒的な存在感 阿蘇 古の地球の躍動 阿蘇 緩やかに連なる緑の曲線と 所どころ鋭く走る稜線は 雲のベールでより神秘的に 空は 荘厳な大地の生き様に ひれ伏すように山々を覆う ぐるりと360度見渡す私の中に 大地と空が…