言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

『終着駅』

「鳴き雪の気配」

動かない何も動かない乱れない 澄み渡る天ときめ細やかな雲の平原雪のよう 飛行機からの景色は半分白で半分青どこまでも白く遠い空の大地は 枝一本も落ちておらず獣の足跡一つ見えない遠くに想像してみた枯れ木の大木もすぐにかき消される あなたはどこまで…

「明日の明日のために」

希望だけの明日だけじゃない明日なんて来なけりゃいいのに…と それでも太陽が昇るように川が流れるように明日はやってくる 気休めでもいい目を閉じて心を閉じて 騒つく映像を消して 明日の明日を見つめよう 【20221128】

「ただ一つできること」

悩みを背負ったまま出ていった子が 低くただいまと帰ってくる 野菜を切る手を止めて おかえりと返すと ト ト ト と 階段の鳴る音 その音で まだ心が晴れないことが すぐわかる 母だから 鍋の蓋がカタカタ 私の何もできない 無力さが鳴る 母だけど 野菜をまた…

「凸と凹」

ドアのかぎ でことぼこで とびらがひらくよ あたらしいことに きょうも であえる コンセント でことぼこで でんきがながれて むずかしいことが かんたんに できちゃう ビンのふた でことぼこで ふたをしめちゃえ におうものを とじこめられるよ わたしのでこ…

「灯台」

外海に漕ぎ出して行く子どもたち 心配ないよ 私はこうしてあなたたちの帰る目印になるから そして もっと遠く 広い 海原に出て行くときは 自分の中に防波堤と灯台を持って 自分とあなたたちが大切にしたい誰かの目印になってね そうして あなたが私という目…