言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

『縁が和家の庭で』

「縁が和家の庭で」

どこにいても 私は私 髪をとき 仕事をし 食事を作り 空を見上げ 花を覗き 言葉を並べる 語り笑い どこにいても私は私 それは 私の真ん中が いつも この庭にあるから ここがあるから どこにいても 私は私で在る 【20221003】

「教えて、ゴーヤ先生」

先生 教えてくださいな 夏が過ぎ 秋になり ツルの巻き方や 実りの遺伝子も 全部全部伝えただろうに さらに花をつけ ツルを巻き 先へ先へと進んでいく 先に咲いた花は萎れ 先に巻いたツルは乾き それでも 更に伸びるのは 何故ですか? 【20221002】

「秋の魔法」

庭の草木 秋の魔法で 虫食い葉 レースみたいに 光の刺繍 茶色く縁取り 美しく織られて はらはら落ちて 魔法の絨毯 冬支度の ちちんぷいぷい 【20190930】

「夏の雪」

季節が巡る この庭で 空を追い 雲に流れて 思いを掴み直す 蒸し返す空の中 暑い盛りを気にもせず 涼やかに白く咲く 百日咲く夏の花 処暑を越えて 名も知らぬ雲の下で ふわりと花弁を散らし 夏の雪 いずれ 天を衝く青空に秋風渡り 花弁を舞い上げ 遠くの月 冷…

「柿の木の日常」

一歩も動かない柿の木に 苔がむす 緑の模様を自由にまとわせ 木肌の割れ目の小さな蟻には 仕事場を与え 蜘蛛には 枝から枝へと間借りさせ 日陰を作った下草には 蝉の抜け殻 静かに眠らせる いろんな命に触れて いろんな命を支えて 黙って 黙って そこに立つ …