言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

ブログ詩集

「凸と凹」

ドアのかぎ でことぼこで とびらがひらくよ あたらしいことに きょうも であえる コンセント でことぼこで でんきがながれて むずかしいことが かんたんに できちゃう ビンのふた でことぼこで ふたをしめちゃえ におうものを とじこめられるよ わたしのでこ…

「音香の章(おとかのふみ)」

ただ 意味づけが欲しかった うまくいったことにも うまくいかないことも どうして今私がここにいるのか こうやって働いているのか その頃 言葉は私を縛るものだった ある人が 詩を書いてみないかと誘ってくれた 詩を書く時 言葉は私の感じたものを表し 私を…

「愛しさは風に吹かれて」

揺れる揺れる藤レース あなたの髪に光をつけたり外したり その花房に手を触れて背中を追いかけ 後を行く 愛しさなんて口にするのも面はゆい 四半世紀ほど暮らしを醸せば空気のような夫婦の形無くなる息苦しさもありすぎる過呼吸もとうの昔に忘れ置く なのに5…

「灯台」

外海に漕ぎ出して行く子どもたち 心配ないよ 私はこうしてあなたたちの帰る目印になるから そして もっと遠く 広い 海原に出て行くときは 自分の中に防波堤と灯台を持って 自分とあなたたちが大切にしたい誰かの目印になってね そうして あなたが私という目…

「言の葉の舟」

そこにたどり着きたいのにゆらゆら揺れて危なっかしくて 心許なくて 選べば選ぶほど水脈は乱れ目指す岸から離れていくあなたに届けこの想いあなたに響けこの声音あなたにたどり着け 言の葉の舟 四海を越えて 【20220609】