2022-06-22 「愛しさは風に吹かれて」 ブログ詩集 『白い器』 春 揺れる揺れる藤レース あなたの髪に光をつけたり外したり その花房に手を触れて背中を追いかけ 後を行く 愛しさなんて口にするのも面はゆい 四半世紀ほど暮らしを醸せば空気のような夫婦の形無くなる息苦しさもありすぎる過呼吸もとうの昔に忘れ置く なのに5月の風に吹かれて揺れる藤の戯れに日常とかけ離れた感情が呼び戻され薄紫の中に2人だけの姿 揺れて揺れて藤風鈴 馥郁と甘く音色の代わりに漂いて あなたを思う香りが一つ 増える この投稿をInstagramで見る Toshima Michieの仕合わせ仕事(@hahacocoro)がシェアした投稿 【20220430】