眠れない そんな夜には
詩を書こう
布団の上で眠気がやってくるのを
待つ時間は
悶々と時間ばかり過ぎているようで
ほんとうは全く経っていない
時間の呪縛
どんな話を書こうかなどと
考えることはない
ただ ノートと万年筆で
出てくるインクの好き勝手に
ペンを運べば良い
そのうち暗示にかかったように
瞼が重くなる
ペンが止まったその時に
布団に戻っていきましょう
明日 少し重い体を持ち上げる
私を想像しながらね
今夜の インクの独り言は
ここでおしまい
おやすみなさい
眠気…
早めに来たね
【20220710】