言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「今日の夏色」

 

青空に立ち上る

真っ白な雲の峰

 

金色の太陽を受け

熱く咲く黄色の向日葵

 

鮮やかに緑で

思い出した様に吹く風に

流れを合わせる稲の群れ

 

笑顔と同じ

イカ

 

玉のように流れる汗を滑らす

小麦色に焼けた肌

 

絵日記に残したような

夏の色彩が

 

事実であったか 物懐かしさか

わからないくらいの遠い日なのに 

 

あんなにまぶしくきらめいて

残るのはなぜだろう

 

幼き時代の純な瞳のせいか

屈託のない命の写し鏡か…

 

今日が昔になった時

振返る楽しみが 思い出す夏色が

美しさに満ちるように

 

今日を彩り

今年の夏を縁取る

 

 

 

【20220713】