白白と明けるころ
目が覚めて
縁側の朝戸風に
梅を干す
夫と挨拶し合い
また微睡む
日差しが入り
起き上がり
昨夜の残り物で
一食目を済ませ
のろのろと洗濯を外に出す
日盛り
ごろごろとまた夢に浸り
よく寝るなと
目線の高さが同じあなた
風に吹かれて
光をまとい
時間にごろ寝する
何も産まない今日一日が
私をまろやかにする
白いご飯の横に
しわしわで酸っぱいにおいの
梅干しがよく似合うように
この家に
この縁側に
いつまでも存在を漂わせたい
それが 私の小さな願い
だから
今日は 長期保存のための
私の土用干し
【20210801】