言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

「琥珀色に沈めて」

 

夢を見る

同じような夢

何度も見る

 

心の揺れを言葉にできず

無言でやり過ごし

 

殻に閉じこもり

自分を守る言い訳ばかり揃えて

 

相手の傷に

想いを馳せることもできなかった

 

未熟だった私が

力なく立ちすくむ

 

夢の中でも まだ ごめんねが言えず

今日もその手を離してしまう

 

目が覚めて

後悔の痛みを忘れようとすれば

 

どんな時よりも あの時を

手にとるように感じることができる

 

もう会うこともできないなら

夢で抱える後悔だけが

 

時の渦に戻してくれて

リアルに苦い思い出に逆戻りできる

 

できるなら

あの時に二人で帰り

 

苦みの濃い珈琲が

生クリームの渦を取り込んでいくように

 

少し滑らかな思い出に

いつか塗り替えられたら…

 

次に夢で会えたなら

言えるかな…

 

ごめんねとさよならの

準備を始める

 

 

 

【20210825】