詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「さっきまでの私」

 

時計の針が12を追い越す
 

さっきまでの今日が

昨日になって
 

さっきまでの明日が

今日になり
 

日めくりが数字を新しくする

 

けど

私はまったく新しくならないし

さっきまでの私の続き

 

さっきまでの私が
 ひとっ飛びにハードルを超えはしない

 

昨日の続きが今日になって
 さっきまでの私が今の私になる

 

ただ数字を超えただけ

 

だけど

こんなにも今日という響きに

淡い期待を持つのは

 

さっきまでの自分を超えたいから

 

希望と共に生きたいから

 

未来と自分を

 

信じたいから

 

 

希望を刻む針の先

いつも刻(とき)は私の前を行く

 

 

 

【20200919】