2022-09-05 「穂並に秋の風」 ブログ詩集 七十二候 詩 穂並に涼しい風が渡り 実りの秋に季節は移り 七十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる) 人の心の機微を感じたくて 息づく自然を近くに感じたくて 言葉を一つ一つ紡ぐ 黄金の一粒一粒が豊かに頭を垂れ 収穫されるよう 言の葉がつながり 流れる一編をしたためる 手に取ると あの白い米粒のように かむほどに 味のある芳醇な一編に実るだろうか 稲並 言の葉ならべ つらなる 秋の朝に 【20220905】