桜の花が咲き誇り
新しい生活に
希望の色を散りばめる
一人その姿を見送る側は
なんだか遠くのことのように
世界を分けられた気がする
勝手に流れる涙を
拭うこともせず
口角だけを少し上げてみる
「でっかい船が浮かんだり、
飛行機が飛んだり、
長い橋を架けたり、ほんま信じれんし、
凄いこととと思うんよ!そう思わん⁈」
昨日私のそばで
そう言っていたのを思い出し
明石大橋に立ち寄る
橋をかけ
向こう岸で花を咲かせ
その先に
夢に向かう橋をまた架けろ
自分が行く道
後に残す道
向こう岸
笑み割れて待つ 遠桜
洋々と行け
夢の架け橋
【20210402】