詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「橋を架ける」

 

桜の花が咲き誇り

新しい生活に

希望の色を散りばめる

 

一人その姿を見送る側は

なんだか遠くのことのように

世界を分けられた気がする

 

勝手に流れる涙を

拭うこともせず

口角だけを少し上げてみる


「でっかい船が浮かんだり、

 飛行機が飛んだり、

 長い橋を架けたり、ほんま信じれんし、

 凄いこととと思うんよ!そう思わん⁈」


昨日私のそばで

そう言っていたのを思い出し

明石大橋に立ち寄る


橋をかけ

向こう岸で花を咲かせ

その先に

夢に向かう橋をまた架けろ

 

自分が行く道

後に残す道

 

 向こう岸

 笑み割れて待つ 遠桜

 洋々と行け

 夢の架け橋

 

 

 

【20210402】