詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「満ちる時間」

 

茹だるような暑さを

思い出すこともできないくらいに

 

この金色の風に

撫でられて

朝に白露が輝く

 

夕に空を見上げると

ちょうど中秋に

満ちる月

 

あと僅かな膨らみを

少しずつ空に集めて

満月になる


白露が

その足りない場所に

舞い上がり

 

あと二日重なり

空の鏡に

なるのだろうか

 

二十四節気 白露の侯

初秋が満ち

 

いよいよ

金色の風が濃くなり

景色を錦に塗り替える

 

 

 

【20220907】