言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「風見鶏の憂鬱」

 

空は果て無く遠く

風に煽られ


足元を引きずり

行き当たりばったりのこの一歩

 


見上げれば

悠々と留まる屋根の上


無い物ねだりの

薄っぺらな憂鬱を


一時 風見鶏に預けて

また一歩

 

 

空に近く

風を読む


広く見渡し

指し示す


ただ

飛んでは行けぬ 風見鶏

 


気づけ旅人

あなたは

自分の足で行けるのだから

 

 

 

【20220916】