2022-10-19 「証」 ブログ詩集 『縁が和家の庭で』 秋 詩 秋の扉が開き 木々が錦を飾り 山が賑わう朝 今年も 土に 白い椿 一輪 同じ季節に 一人灯火を消した友の面影を 鮮明に映す汚れなき白 早すぎるその時は 名残惜しそうに まだ瑞々しい白 この世の役目を終え 一息ついた様にも見え 魂のままになった透き通る白 冷たい土の上に 白 一輪 散る山茶花より 落ちた椿の哀しさ 土色に 浮き立つように 人生 丸ごと 残していく 【20221019】