言の葉の舟 四海を行く

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ

「聖夜の呼吸」

 

私は生きている
小さな営みだけど 生きている
 
暗い夜のしじまに凍えながら
小さく息をはいて 誰にも知られず呼吸する
 
思い描いたように
道が続いていかなくても

抱えきれない寂しさが
私を取り込んでしまっても

虚しさが
血流と一緒に私の中を巡っても

しあわせが一つ またひとつ
私の手から溢れていったとしても
 

それでも私は生きている
 
誰かの優しさや助けや
大きな自然のうねりの中で
 
手を差し伸べてくれているモノがあるとしても

誰かのお陰で生きてるんじゃない
私が生きているから
誰かの力が及ぶ
 
私が生きているから…
 

聖夜の星が
ほほを流れて消えて
夢の中に見た景色に私がいなくても
 

それでも
私は生きている
 

メリークリスマス
 

誰にも届かないこの声を
聞いているのはわたしだけ
 
静かな静かな 聖夜の呼吸で
昨日までを吹き消し

今日は
何も望まない

静かな夜

 

 

【20211226】