詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「は・ず・み」

 

木の枝が
とん と揺れて
小鳥が弾んだ

 

もうすぐ春だと
木の枝は
感づく

 

私の肩に
とん と触れて
見えない誰かが合図する

 

そうか今か と
私は
信じて

 

小鳥の真似をしてみる

 

とん と
小さく 跳ねてみる

 

どん と
地面からの衝撃で

 

体の小さなとこまで
弾けた力が
行き渡り

 

細胞が
一歩前へ
はずみをつけた

 

季節が動く

 

 

 

【20220123】