自分の中に
残酷さを見ることがある
自分の発想に
疑問を持つことがある
今朝のこと
庭に立つ私
枯れ木に朝の雪が積もり
まるで花をつけているよう
私はそれを見て
雪の花と言葉にした
可愛らしくこんもり咲いて
そこに少し春を色づけた
と 同時に
自然を見ながら
自然を不自然にしてしまった
雪は儚く溶けて
水になり茎を伝う
冷たい雪は
花にはならず 春の兆しにもなりえない
だけど 私の身勝手な見方を
その庭にある全てが受け入れている
反論も正しさも間違いも
何一つ否定せず
私が咲かせた
雪の花を
そこに現状の命のある限り
咲かせてくれる
「雪の花 溶けてなくなり 儚くて
春を待つ夢 咲かせてみせた」
私の残酷さも憂さも
想像の庭は受け入れてくれている
私が立つ庭は
私の見たものを
言葉のちぎり絵のように映してくれた
【20230221】