詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「春どき、桜どき」

 

桜が春に

私たちを招き入れる


待たせたねーと

春に招き入れる


春爛漫

桜爛漫

 

花びらの渦が

春の渦を起こす

 

心踊る束の間の

はる さくら

 

やがて

風を起こして

花びらをはらはらと


名残惜しそうに

見上げる私たちに

初夏の魔法をかける


散る花びらも

眩しい葉桜も

待っていること知りながら

 

今は

春どき 桜どき

歓びに招かれ 背伸びする

 

 

 

【20230328】

七十二侯 桜始開(さくらはじめてひらく)