詩集「言の葉の舟」

家族と自然と人の心を愛する心筆家のブログ詩集

「朝の響き」

 

おはようと声かけあう

家族の調子はいつも通り

 

水道の蛇口からは

透明の水が勢いよく出て

 

ガスも電気も

パチンという音で温かい

 

バスもブォーんと

少し重そうなエンジン音

 

仕事は昨日の続き
隣の席の人は変わらない
書類のめくる音は乾いてる

 

だけど

朝…

よい響き


何も変わらなくても

自分の中では
いつも新しい幕が上がる

 

そんな風に

朝を

自分の中に膨らませる

 

シャボン玉のように

すぐに弾けてしまっても

 

七色の光が

私の中で響く瞬間を

 

忘れないでいたい

 

 

 

【20230330】