十五歳の気持ちが
わからなくて
ここに
あなたをサラッと撫でれば
あなたもきがつかないうちに
赤青パパッと判明できる
試験紙があれば
もっと明確に
心を言い当てられるのに…
何度も首を傾げるあなたに
私が差し出せるのは
拙い言葉と
意味を持たないうなづきばかり
そのうちあなたの気持ちは変化して
大人への階段を
分刻みで上っていく
私の言葉は
手すりにもならない
あなたの心がわかるリトマス試験紙が
もしもあったとしても
私は心を見誤るかも
あなたは刻々と変化しているのだから
【20220430】